BLOG 日記

Buen Cansancio

11/12水曜日、エルフラメンコでのソロ公演を無事に終えることが出来ました。
お忙しい中ご来場頂き、感謝です。
ありがとうございました。
m(_ _)m
 
今回は、キャンディの味をテーマに、カンテのDiego,ギターの尾藤くん、パーカッションの今村さんと、試行錯誤しながら、7つの曲を、一つの作品にしました。

前々日のリハーサルで、曲名がやっと決まり、リハーサル後にフライヤーをデザインして下さった土屋飛鳥さんに電話をして、プログラム制作をお願いしたところ、急なお願いにも関わらず、快く引き受けて下さいました。
さすが土屋さん!今回の表題デザインが生きた可愛らしいデザインです!!
当日は2着の衣装に、1着のコリン(短いバタ)、2着のバタデコーラに、3足の靴、3枚のマントン!プラス小道具にたくさんのキャンディー、メイク道具など。。全ての荷物を、スペイン渡航用の巨大なスーツケースと、ライブ時に使っている大きいキャリーバック、さらにもう1つバックの3つに詰め込み、ゴロゴロ引きながら、電車で向かいました。
写真は、小道具の一つであり、今回の主役?!
キャンディペイネタです。
前夜、必死に?!制作しました(笑)

到着して早々に、照明の佐々木さんと打ち合わせし、オープニングのオブラートキャンディを表現するべく、四角い照明を試しました、が、ん??四角くない。。
ぼんやりとした、丸?。。
『四角くないですねぇ~』
と、佐々木さんがハシゴに登って、丸い照明の上に被せた四角いスライドを、外して小さくして付けて、また外して形を整えて、、と繰り返しているうちに、舞台上にくっきりとした四角が浮き上がった。
すごい。。
思い描いていたものが、ひとつひとつ現実になっていくのは、カメラのピントがぴたりと合ったときのように、視界がグッと開けた感覚になり、気持ちが上がる。
リハーサルは、照明や音響チェックも兼ね、本番通り、全て通して行いました。
既にヘトヘト、お腹もペコペコ。。
アデラ伝授のバナナを食べながら身支度を整え、準備が終わったのは、ぴったり開演時間でした。
深く深呼吸してから、舞台に。
いよいよ始まる。
四角い照明の中で、オブラートの内側から、何か、元気なエネルギーが外に出ようとしているのをイメージしながら、足を打った。
それ以降も、曲名になっている味を頭に浮かべながら、耳を澄ませて舞台に立ちました。
それぞれの曲に、ぞれそれの想いや表現、ある部分にはハプニングもあったのだけど、これは観て下さった方の感じるままに心にとっておいて下さい。
最後のアレグリアスだけ。
アレグリアスは、Sabor de su sentimiento
『あなたの心が 感じる味』と名付けました。
私の大好きな曲。
明るい曲なのに、この曲を踊ると、フラメンコと共に生きてきた過去の自分や苦楽が、走馬灯のように頭を巡りだす。
レトラは、後ろから、エネルギッシュなDiegoの唄が私の背中を押してくれた。彼のアレグリアスは、力強さだけでなく、押したり引いたりする、カディスの波のようだった。
その後も、大好きなシレンシオを尾藤くんにお願いしていて、弾いてもらっていたのに、あれれ、音が聴き取りにくく、降下していく血の気を感じた。
このまま倒れるのかな‥と感じた次の瞬間に、客席からハレオがかかり、倒れかかった気持ちが立ち上がった。
必ずできる!と信じた。
この後の記憶は、ないのだけど、再び明るい照明が注がれた時、、大きな、温かい拍手に迎えられて、最後まで踊ったんだと知った。
客席がとても、とても温かく感じられた。
フェンデフィエスタのブレリアと共に、舞台から降りて、外通路に繋がる扉をあけるやいなや、立っていられずに、置いてあった椅子にダイブするように倒れ込んだ。しばらく呼吸してから、ふと反対側の椅子を見ると、、同じくDiegoも倒れてる!
よれよれに、でも、笑いながら肩を貸しあって楽屋に戻った。
なんて、気持ちの良い疲れでしょう。
たくさんの方に喜んでもらい、励ましてもらい、お互いの気持ちが行き交う舞台ほど、素敵なものはありません。
これからも、自分の想い描くフラメンコや演出、舞台を通して、1人でも多くの方の心と触れ合い、喜んでもらうことができたら。。
それが私の喜びであり、私の道なのだと思います。
1週間経った今日も、頂戴したたくさんのお花たちに癒されています。
ありがとうございました。

今週中には、写真家のbozzoさんより、写真が届く予定です。
準備でき次第、アップ致しますので、お待ち下さいね。
最後に
この公演を行うにあたり、ご協力頂いた
Guitarra 尾藤大介さん 
Cante Diego Gomez さん
Percusion 今村真人さん
写真 bozzoさん
宣伝美術 土屋飛鳥さん
ビデオ 吉田正俊さん
照明 佐々木孝尚さん
衣裳 Pili Cordero さん・atelier florさん
進行をお手伝い頂いた
池本佳代さん・大野絵里さん
エルフラメンコのみなさま
足を運んで下さったお客様、おひとりおひとり
どなたが欠けても、この公演は成り立ちませんでした。
心から感謝致します。
本当に、本当に
ありがとうございました。



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