BLOG 日記

オペラからのフラメンコ

今日、レッスンのための移動中のこと。
上野駅で乗り換えると、電車の発車音楽が、ん?いつもと違う??
カラフのアリアだぁ!!(嬉)
プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の中でカラフ王子が歌う、Nessun dormaのサビの部分が駅のホームに流れ渡っていました。
素敵、でもなんでだろう、、
としばらく余韻に浸り歩いていると、駅構内の電子掲示板に東京文化会館でのトゥーランドットの公演開催がPRされていて、納得しました。
このカラフのアリアといえば、荒川静香さんのイナバウアーを連想される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そうです、あのアリアです。
フラメンコと違って、ストーリーも音楽も、配役も、全て決まっているオペラ。
その”決まり”がある中でも、演出、指揮者、管弦楽団、歌い手など、関わるアーティストが変わる毎に、それぞれ違った作品となるのがオペラの面白さの1つなのかもしれません。
私は、スペイン人のオペラ歌手、プラシド ドミンゴさんが40歳前後に歌われていた頃の録音のこのアリアが、本当に本当に大好きで、よく聴いていました。
ベル カント唱法のパワーと響き、
そしてドミンゴならではの巧みな表現力に脱帽しながら、その音に包まれると、全身で癒されました。。
フラメンコに携わるようになってから、すっかりオペラの舞台とかけ離れてしまいましたが、思えば私のフラメンコの起源は、オペラです。
指揮者の小澤征爾さんの演奏に衝撃を受け憧れ、クラシックに魅力され、音大で声楽を専攻していました。
在学中、オペラ歌手を目指すクラスメイトの中に、舞台実技の一環でバレエを習う、という話題が持ち上がり、周囲でバレエ教室通いが始まった中、私は、何度胸に手を当ててもバレエという気がせず、、
メッツォ(メゾソプラノ)ではないけど、オペラ・カルメンでフラメンコを踊れるというのも良いかもしれない!という発想と、何よりスペイン音楽に強く惹かれていたこともあり、私のフラメンコ人生がスタートしたのでした。
電車の発車音楽から、自分のフラメンコのオリヘンまでさかのぼってしまいましたね、、笑
久しぶりに、全身響きに包まれる総合芸術、オペラを浴びに行きたいなぁ、と思います。。



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