BLOG 日記

カディスのコンクール そしてセビージャ

 29日の朝 セビージャを出発し、3便の飛行機を経由して今日、日本に着きました。
だだでなくても遠くて時間のかかる旅なのに、日本に帰ってくるときは決まってなるべく時間をかけて帰りたい、と思うのは、1分1秒でも長くスペインの大地を感じていたい、という本能からなのでしょうか・・もう何度も行っているのに、日本への飛行機では、身の皮をむしり剥がされるような、抑え切れない悲痛に襲われて、ボロボロに泣けます。自分でも理解できないのですが、スペインという大地が、それだけに強い魅力とエネルギーを発して、私をその場所に引き戻している、というのは事実です。
 今回は、カディス県のペーニャLa Perla主催アレグリアスのコンクール出場の為の渡西でした。
到着同日の20日(月)、大親友のAdiとセビージャのカハネグラで共演し、思いっきりソレアを踊りました。Adiは相変わらず本当に素晴らしい踊りで!半年ぶりに会ったのに、毎日会っていたような感覚で2人ではしゃぎました。今度はバタデコーラで共演しよう!と話しています。
 そして恩師Aliciaにも再会できました!!!
Aliciaともキャーキャー言いながら再会の喜び、近況報告をしました。
 
 セビージャの街は相変わらずで、歩いているだけで会いたいと思っている人に会えます(笑)
ほっとしながらも、短い滞在の為、駆けずり回り、コンクール前日にギターMiguel Perez, カンテはJeromo Segura,Ana Gomez計3人の演奏者を確保することができ、Miguelとは前日に打ち合わせすることが出来ました。
 コンクール当日、Holaー!と元気よくペーニャに足を踏み入れたとき、懐かしい気持ちと、ああやっと戻ってこれた、という気持ちでいっぱいになりました。今年もここで踊る、その喜びが現実なんだと、懐かしい面々と挨拶を交わしながら感じました。
本番前に行う出演順を決めるくしびきの結果は昨年同様1番(!)で最初に踊りました。肝心のアレグリアスはマントンを使った部分に納得がいかず(最悪でした)、ソレアは落ち着いて表現できたと思いきや、お客さんの反応はアレグリアスの方が良かったようです。最強の共演者にバックアップされて、今出来ることを思いっきりやったつもりです。何より楽しかった!!!最後にペーニャのプレジデンテ(代表)に『Tu bailas bien!』と言ってもらえたのが嬉しかったです。
 その本番の帰りに強盗にあったのは予想外でしたが・・・未遂だったので私はいたって元気です。
ほんの少しずつですが、失敗と経験を重ね、ちょっとずついろんな意味で強くなっていく自分を感じています。



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