肌寒さを感じる雨です。
花粉症の方には、ホッとひと息つける日になっていると良いですね。
渡航まで、残すところ約1週間です。
4月16日に、1つ目のコンクールの予選が、イタリアのトリノで行われます。
気を締め直さなくてはいないのですが、特別に何かしようと張り切っていた1~3月に比べると、とても落ち着いていて、練習も安定した内容かな、と思います。
イタリアに、スペイン・セビージャのマエストロたちが集まるというのも不思議な感じですが、何より、私自身がフラメンコを踊りに、スペイン以外の国に行くというのが、もっと不思議です(笑)
イタリアといえば、声楽を学んでいた学生時代、同じ門下生やクラスメートが、春休みなどを利用して、歌の勉強に行っていました。
その頃、既にフラメンコと出会っていた私は、アルバイト先の社長にお願いし給料を前借りをして(今思うと、なんと図々しい学生だったと反省します)セビージャに行く準備をしていました。
春休み前の大学のレッスンで、声楽の先生に渡航する旨を伝えると、先生は嬉しそうに
『で、ゆかりはどこに行くんだ?フィレンツェか、ミラノか?』と言い、私が
『セビージャです。』というと、先生は眉をひそめて『ん?セビージャ。。セビリア?スペイン歌曲は教えていないぞ。』
『フラメンコの勉強に行って来ます。』
はぁ。。と先生が落胆の深いため息。。
高校時代からお世話になった、大好きな先生を裏切ってしまったな、と思いました。
でも、本気でフラメンコに進もう、と思ったのもこの時です。
時が流れ、フラメンコを通して、イタリアを訪れることになり、改めて音楽から始まり、フラメンコに進み出した自分を思い出しました。
岡崎先生、お元気でしょうか。。
今でも先生の教えは、私のフラメンコに生きています。
イタリアに着いたら、久しぶりに先生に手紙を書こうと思います。