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帰路

カディスの熱いコンクールの夜から、あっという間に帰路です。。

コンクールで一緒に共演してくれた仲間です。


左から
パルマ Naim

カンテ Pili Villar
パルマMiguel Fern?ndez
ギターRa?l Vicenti

共演者の絶妙なサポートと、客席からかかるハレオにエネルギーをもらい、踊りきりました。
コンクールが終わったのは夜中の2時過ぎ。熱気が冷めず、眠れませんでした。
このコンクールは、予選が6月末まで続くので、結果は7月上旬に発表されます。
今年こそ、良い結果に結びつきますように。。

翌朝セビージャに戻り、1か月半お世話になった部屋を片付け、荷造り。練習着やまだ使えるものは友達に、いらないものは処分したのですが、、行きの倍以上に増えたバタとマントンと靴で、結果大きなマレタを急遽買いに走りました。。
自分が入れそうなくらいの、航空会社の指定サイズギリギリの大きなマレタ2つ!!に加え、ポーチとバッグ、背中にバタを背負って、総重量は、自分の体重超(笑)
友達には本当に、本当に?!一人で持って帰るのかと何度も確認されました。

夜のバスで発つ事になっていたので、それまでの時間は、友人達が家に集まってくれました。
2つのコンクールを経て、ドタバタと荷造りする私に、どこからそんなエネルギーがでるのか?と親友が尋ねます。
特にカディスのコンクールに関しては、5年目の挑戦。毎年必死に日本からやってくる私の姿は、親しい友人であればあるほど、近年酷に映る部分もあったのかもしれません。

コンクールには出ない、という親友は、その理由として、根本的にアートは評価出来ないもの、だからその結果や批評に一喜一憂するのではなく、自分自身のアルテを追求している、と。
確かに、その通りです。オレー!です。

でも近年の私の考えは少し違って、、
バタとマントンを追求している私にとって、カディスのコンクールは聖地のようなもの。何度打たれても、戻りたい場所。精一杯やり切ることで、本選に戻れるかもしれないという、希望を、カディスのコンクールからもらっているんです。

この強さは、紛れもなくフラメンコへの愛情、ただただそれだけです。

もちろん、一人じゃなく、みんなが応援してくれるから出来ていることですよ。。

さあさあ、出発!と家を出るとき、一緒に住んでいた仲間から、ボカティージョやトルティージャを作って持たせてくれて。。タクシーを拾おうと、荷物を一緒に運んでくれたのですが、思わずボロボロと泣いてしまいました。

また、帰って来るのです。

ここは、私が呼吸する場所。
私がエネルギーをチャージする場所。
私自身がフラメンコになる場所。
もう一つの故郷なのです。

そして、今から日本に帰るのです。
2つの故郷を持つ私は、なんて幸せなんでしょう。

たくさんのエネルギーと愛とフラメンコを携えて、もうすぐ日本に着きます。

待っていて下さい。



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