今日から、セビージャではセマナサンタに入ったようです。
Semana Santa 聖週間
特別な、聖なる一週間です。
各地区の教会に祭られている、キリスト像やマリア様が、パソ(日本でいう、お神輿)に美しく飾られ、厳かに、カテドラル(大聖堂)に運ばれていきます。
像が祭られたパソは、息をのむ美しさです。
地元の方々にとってパソを担ぐことは、とても神聖、かつ名誉なこと。セマナサンタが近くなると、本番のために日々練習している光景に、道でよく出会います。
地域によって、装飾もパソの行列の長さや衣装も様々ですが、よく目にしたのは、先頭に灯りを灯す先導の方や、香をたいている方が道を進み、その後に音楽隊、パソの動きを先導する方、パソ、そのあとに行列が続く、、というもので、マカレナ地区のような大人数のパソだと総勢500名ほどだと聞いたことがあります。
キリスト像のパソは、キリストが重い十字架を背負って前に進むのを表現するために、パソは前後に揺れ、マリア像は、女性らしい歩み方、少し腰が左右に揺れてみえるように、パソも小さく左右に揺らぐように進むそうです。
この一週間は、街全体が厳かな祈りに包まれます。
たくさんのパソの中で、私が忘れられないのは、トリアナ地区のパソと、マカレナ地区のパソです。
左はPadre Jesus del gran poder
右がマカレナのEsperanza
トリアナのEsperanza
マリア様には、それぞれお名前があるのですが、マカレナもトリアナも同じエスペランサというお名前です。
マカレナのエスペランサのパソは、とにかく壮大。500~600人の行列に豪華な音楽隊で、明るい華やかさがあります。
マリア様のお顔も、目がキリリとしていて、若々しい美しさがあります。
一方、トリアナのエスペランサは、とにかく美人。浅黒く、Guapa。何より圧巻なのは、このパソが、フラメンコでも多く歌われる、Puente de triana(トリアナ橋)を月に照らされて渡ってくること。。
担ぎ手さん達は、パソを装飾する厚い布の内側にいらっしゃるので、まるで、月に照らされたマリア様が自身で橋を渡って来るように見えて、、感激したのを思い出します。
住んでいた時は、毎年当たり前のように見ていましたが、今、こうして思い起こすと、短期渡航では見れられない、かんじられない、様々なことを、Sevillaから教えてもらっていたんだと感じます。
やっぱりSevillaは、特別な場所です。
セマナサンタ後のクラスでは、パソ天蓋の揺れや、マリア様の裾の長い衣装の優雅さについてを、バタのクラスで引用して説明されることが多かったこともあり、バタの研究の為にも、パソをじっくり見ていたこともあったな。。
今年も、またsevillaに戻って、フラメンコパワーをいっぱい吸収して来たいです。